浄瑠璃に通っている次郎吉は、師匠のお静といい仲にならないか?と妄想している。だが、六さんの情報によるとお静には既に相手がいて、それは友達の常吉だとのこと。今、稽古屋に寄って一部始終を入手。グデングデンに酔っぱらって、夜中に帰って来た常吉。途中で車屋をからかい、家の門口で梶棒を上げさせたと思ったら、もう下りた。出てきたお静はハラハラし、車屋に謝って帰ってもらうと、「御近所迷惑だからイーカゲンにしとくれ!」と文句を言う。そして、六さんは障子の破れ目から更に覗き、中で常吉とお静がベタベタしていたのだ、と。常吉は(お静)聴かばこそ、「テメエは口の利きようが悪い、寝酒を出さないから声が大きくなる。」と、絡む。仕方なくお静が酒を注ぐと、今度は、「何か肴を出せ!」と、しつこい。「何もありません!」「沢庵があったろう?」「戴きました!」「佃煮。」「戴きました!」「納豆!」「戴きました!」「干物!」「戴きました!」「じゃァ…。」「戴きました!」煩くて仕方がないので、夜明かしのおでん屋で何か見繕って来るからと、お静は出掛ける。尚も常吉は覗く。「何だかんだっつっても、お静なりゃこそ、オレの用をしてくれるんだよ。ウン。あれだって、女は悪かねえからね…、近所の人が、「お静さんは美人ですよォ!」って…、オレもそうだと思うよ。「出てけ、お多福ッ!」なんつってるけど、影じゃァ、「済まない、すいません!」って、詫びてるぐれえだからな、本当に。…って、お、まだ行かねえのかオイ!」余りにも馬の合った二人の漫才のような掛け合いに驚嘆したと言う。半信半疑で次郎吉が稽古屋に行ってみると、本当にそれらしきものが見える。常吉の嫁さんの所に行ってその話をしてみると、常吉は、今、奥で寝ていると云う。いや、確かに稽古屋で見たと揉めているうちに、常吉が眼を覚まして起きて来た。それで常吉ではないと判ったが、余りにも似ているのでちょっと一緒に見に来てくれと、次郎吉が常吉の女房を連れて稽古屋に行く。稽古屋に着いて、また破れ目から中を覗くと、女房でさえ常吉と思うほどのそっくりの男が@グデングデンの虎状態。ちょうど饂飩屋の屋台が通ったから、性質【TACHI】の悪いパライA.K.A.常吉の格好の餌食に。ずうずうしく燗を付けさせた挙げ句、「オイテメコラ、テメエは物騒ヅラだ!夜遅くまで火を担いで歩きやがって!この辺にちょくちょくボヤがあるのはテメエの仕業だろう?」と、絡むので饂飩屋は呆れて帰ってしまう。その次は、新内流し。無理矢理に都々逸を弾かせ、「どうせ近所に鐚一文借りがある訳じゃねえ!」と、夜更けにイイ気なもんで、「恋に焦がれーてー、鳴く蝉よりもォ…。」と、唸っている所へお静が帰って来る。様子SCENEを見てお静、顔から火が出た。外聞が悪いので、饂飩屋の荷を見つけると、「もし、うどん屋さーん!」しかし、何故だか、饂飩屋はそのまんまトンズラコキ麻呂してしまった。理由は一同には判らず。「何してんねん?」って、其処に常吉もやって来て、一同、稽古屋に突入する。正に特攻野郎Aチーム!正に愛すべきバカたち!@ドッペルゲンゲル状態、固唾呑み込む異様な雰囲気の中、そんな厳かな空気を破壊するように常吉SAID ...「こんなに似ているのは狐狸妖怪ではないか?」と、取り抑える。取り抑えた男(常吉@PART2)を問い質すと、その名をマリーと言い、猫だと云う。自分の両親の皮を使った三味線がこの家にあることを知り、常吉の姿を借りてこの家に忍びこんで来たのだとか。「そんなバカな話あるか?」ってんで、メタモルフォーゼした猫の首を締め上げる常吉。すると、次郎吉が、「これで今度お披露目する浄瑠璃の成功は間違いなしだ。次の出し物の“義経千本桜”の義経が常吉、次郎が次郎吉、六郎が六兵衛、狐の忠信が猫のタダ飲む、静御前が師匠のお静さん。」と言う。師匠は、「私みたいなお多福に、静御前が似合うものかね?」すると、猫が「ニァウ!」。それを言い終わるか言い終わらないかの内に常吉、喰い気味で、「…ってうまく纏め上げた気になってんじゃねぇよ、畜生の分際で VOKEEEEEEEEEEEEEEEEEE――――――!!!!!!!!!!!ブッナメテットハチキレッゾーーーーーーーー?????????」そう叫び、常吉は持って来た匕首で猫を八つ裂きにし惨殺。辺りは血の海、そして、常吉@ドヤ顔FACEでSAID...「これが本当のブラッディマリー!!!!!!wwwww」一同はドン引き。誰一人として、全く笑ってない。
※ コピペソース;http://rakugoneta.blog101.fc2.com/blog-entry-14.html
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